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炭の特性 炭の歴史 / 炭の特性

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〜炭は、大自然からの贈り物〜

木が持つ癒しのパワーがそのまま詰まっている炭は、私たちの暮らしを助け、心と体がやすらぐ空間を造ってくれます。
私たちは、炭の産地、生産者、窯、製法にこだわり、一本一本の炭・備長炭が、どの山で、どの窯で、何時頃誕生したのかを把握し大切に取り扱っています。
現在では「森のダイヤモンド」と呼ばれるようになったほど希少価値の高い備長炭。原木のウバメガシは、人間の無計画な伐採によって現在大変貴重になっています。私たちは山や木々たちの声に耳を傾け、会話し、愛情を込めて丁寧に造られた、大自然からの大切な贈り物である備長炭を預かり、先人が培ってきた古代からの智慧と現代のテクノロジーを融合させ、皆様のニーズに合わせた提案をさせていただけるよう、日々、学んでいます。


■一般的な炭の特性

<白炭と黒炭>
白炭
 1000℃の高温で均一に炭化し、白熱した木炭を窯から出し、すばやく冷却したもの。そのため硬く、叩くと金属音がします。窯から出して冷却したものは表面に灰がついて白っぽくなっています。そのため、白炭といわれているのですね。白炭の代表的なものが備長炭です。

黒炭
 400℃~700℃で炭化し、そのまま窯内で密閉してゆっくり冷却したもの。火付きが良く、使い易いのが特徴です。代表的なものが茶道用の椚(くぬぎ)炭です。

■炭の種類

備長炭
備長炭
 ウバメガシを原木とした、白炭の代表格。語源は江戸時代、紀州の商人 備中屋長左衛門が、南紀州の熊野地方で平安時代から焼かれていた、「熊野炭(ゆうやたん)」と呼ばれる炭を改良、販売した事によります。
 エネルギー資源が無い時代には熱源として使われていました。火持ちが長く、温度の調整がしやすいのが特徴です。現代では「黒いダイアモンド」と呼ばれ、特性を生かして、浄化、調湿等にも使用されます。高級インテリアとして飾られることが増えてきています。有名な産地としては紀州、土佐があります。

椚(くぬぎ)炭
椚炭
 茶道で使われる黒炭の最高級品。火付きがよく、火力があるのが特徴です。広葉樹の椚(くぬぎ)の樹を材とします。臭いも少ないため、火鉢用、暖房用、調理用にも適しています。日本の癒し文化を築き、現代にも受け継がれている伝統文化「炭点前」で用いられる椚(くぬぎ)炭には、大阪の池田炭、千葉の佐倉炭などがあり、茶の湯用の第一級品です。

オガ炭

 オガクズを固め、白炭と同様に高温で焼いた、中心に穴があいている造形炭。備長炭よりは火付きは良く、くぬぎ炭より火持ちは良いのが特徴です。改良により価格が安く、機能は白炭に近くなったので、飲食店などで料理に使われています。

楢(なら)炭
 一般的に炭といえば、このなら炭を指します。なら炭は昔は暖をとるために使われていました。現在ではおもにバーベキューなどに使われています。原木に広葉樹であるミズナラ、コナラ。岩手産が有名で生産量は世界一。くぬぎ炭よりは固い黒炭のため、火付きはよく、だれでも使いやすい炭です。

特殊木炭
 ほおのき炭・するが炭(アブラキリ)・ろいろ炭(アセビ炭)などのことを指します。漆器などの研磨材料として使われています。

<輸入炭>
マングローブ炭
 安価で火付がよく、燃料性は高いが、酸性が強いため臭いがとても強く、場所や用途を選びます。 マレーシア、インドネシア、タイ産。

ヤシガラ炭
 椰子の実や木を材に作られる。高温で焼成され、活性炭などの原料に使われる。フィリピン産。

<その他>
活性炭

 炭(ヤシガラ)を人工的に工業化したもの。孔が多く、吸着力が高いので、冷蔵庫の消臭剤や、浄水器、タバコのフィルター、靴の中敷、建築などに使われています。


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